ドッグショーとは
ドッグショーは、犬種の理想とされる犬種標準(スタンダード)を基に比較審査する「品評会」で、優秀な犬を選出し表彰することで犬種標準に対する理解を深め、純粋犬種を後世に伝えるという役割を担っているのです。
ブリーダーはドッグショーでの評価を元によりスタンダードに近い犬種作りに務め、オーナーは我が子の活躍を応援し楽しむ場所であり、決して単純に賞位の優劣や、勝ち負けを争い合う場ではありません。
当ケンネルのドッグショーに対する考え方
当ケンネルにとってのドッグショーは、自らがブリーディングしたドーベルマンの評価を得る場所であり、その評価を元によりスタンダードに近い正しいドーベルマンを作出して行くために、ブリーダーという立場からは必要であると考えています。
ただ、犬にとってはドッグショーで良い成績を挙げることが幸せではありません。
それよりも家庭犬として、海や山・公園やドッグランなどで大好きな家族と一緒に過ごすことの方がずっと幸せなはずです。
従って、当ケンネルではお客様に対して特にドッグショーに参戦することをお勧めしておりません。
しかし、ドッグショーに興味がお有りの方にはご指導ご協力させていただきます。
JKCが掲げるドッグショーの意義を正しく捉え、例えるならば人間の子供がお稽古事を習い、その発表会を家族で見に行ったり、我が子が運動会で活躍する姿を家族で応援する、そんな感じでドッグショーに参戦してみてはいかがでしょうか。
ユニコーンブランド・葵ブランドのドーベルマンは、きっと良い結果を残し、ご家族の皆さまを喜ばせてくれることと思います。
うちの子もドッグショーに出られるの?
はい、ジャパンケンネルクラブへの入会手続きが完了していれば、ドッグショーに出られます。
ただ、いくら骨量骨格構成に優れ顔立ちやコートが綺麗でも、良い結果を得られるとは限りません。
ドッグショーというのは例えるならば人間界のファッションショーのようなものです。
いくら容姿端麗なモデルさんでもガニ股で歩いたりボーッと突っ立っていては綺麗に見えませんよね。
ドッグショーで良い結果を残すには、ショーマナーと呼ばれる犬をより良く見せる為の立ち方や歩き方を習得することも必要です。
ドッグショーってお金がかかるの?
まずは、ドッグショーで良い成績を得ても賞金が出るわけではなく、逆にドッグショーに出るには出陳料という費用が発生します(1回¥6,000~¥10,000)
その他にショー会場までの交通費も発生しますので、1回のドッグショーに出るには¥10,000程度の費用はかかると思っていた方が良いと思います。
また、記念として1回だけドッグショーに出てみるのか、チャンピオンの称号を得るまで頑張るのか、目指す位置によっても費用は大きく変わってきます。
先の項でご説明しましたが、ドッグショーで良い成績を残すには犬自身にショーマナーを入れることが必要となりますが、素人の愛犬家さんですとなかなか難しい面もありますので、それよりも費用はかかってもショーマナー入れや体作りを専門としているプロハンドラーにお任せするという選択肢もあります。
オーナーさんと愛犬で二人三脚で頑張るか、プロにお任せしてゆったりとドッグショーライフを楽しむか、どちらにしてもそれ相応の費用がかかります。
ドッグショーの仕組み
この項では、ドッグショーの種類や方式などを簡単に説明させていただきます。
ドッグショーの種類
●FCIジャパンインターナショナルドッグショー
ジャパンケネルクラブ(JKC)本部が主催するドッグショーで国内最大規模
●FCIインターナショナルドッグショー
各ブロック協議会(地区)が主催するドッグショー
●クラブ連合会展
各都道府県のクラブが合同で開催するドッグショー
●クラブ展
単犬種、犬種群、全犬種のクラブが開催するドッグショー
●犬種部会展
単犬種、犬種群クラブが合同で主催するドッグショー
JKC(ジャパンケンネルクラブ)のドッグショーは、全てがトーナメント方式によって執り行われます。
チャンピオン犬とは?
チャンピオンって普通1頭しかいないと思いませんか?
しかし、ジャパンケンネルクラブのシステムでは、現役のショードッグ&リタイアしたショードッグを含めて多くのチャンピオン犬が存在します。
大相撲に何人もの横綱がいるのと同じで、決められたある一定の成績を残すことによってチャンピオンの称号が与えられるためで、中にはジャパンケンネルクラブのシステムを上手く利用して、チャンピオンと呼べるような犬質でもないにもかかわらず、チャンピオンの称号を得ている犬も多数いますので、子犬選びの際には父JKCCHといった肩書にとらわれないことが必要です。
ドッグショーに参戦していないためにチャンピオンの称号を得ていなくとも、チャンピオンに勝るとも劣らない犬質のノンタイトル犬も沢山います。
しかし、血統などに何の拘りもなく利益のみを追求したブリーダーとは呼べない繁殖家が作出した犬は優れた資質を持ち合わせてなく、ブリーディングに適さない親犬であると考えられます。
新しい家族となる子犬選びの際は、血統や遺伝性疾患等を考慮しスタンダードにより近い正しい犬作りに励んでいるブリーダーと、その親犬から生まれた子犬を選ぶように心がけましょう。