断耳について
ここでは、ドーベルマンの断耳について細かく説明させていただいております。
「キリッと耳が立ったかっこいいドーベルマンが好き」「動物虐待になるから断耳は反対」「垂れ耳のドーベルマンが好き」「断耳はしたいが上手く立つか不安」、などいろいろなご意見がおありかと思いますが、ドーベルマン専門ブリーダーとして、少しでも皆様の不安や疑問の解消に役立つことが出来ればと思います。
断耳の賛否について
現在日本では犬の断耳は禁止されてはいませんが、ドーベルマンの原産国であるドイツでは断耳は禁止されています。
日本でも動物愛護の精神から断耳に反対する声も多く聞きますし、実際に当ケンネルのお客様の中にも1割~2割は断耳をせず生涯垂れ耳のままで育てておられます。
当ケンネルでは、断耳に関しましては特に否定も肯定もしません。
当ケンネルで生まれた子犬は、家族の一員として生涯愛情をもって大切に育ててほしいと思っていますので、そのご家族の皆様でご相談された結果であれば、断耳してもしなくともどちらでも構いません。
断耳しない場合はお譲り出来ないといったことはありませんし、質の高い子犬は断耳する方のみにお譲りするといったことはありませんのでご安心ください。
ただ、本当は綺麗な立ち耳のドーベルマンが好きだが、断耳は子犬に精神的肉体的苦痛を強く与えるから抵抗があるとお思いの方に。
断耳に関しては、私共の多くの経験から言わせていただければ、しっかりとした技術のある獣医さんで施術してもらった場合、子犬は施術後も全く痛みを感じ無いようで、その後のケアに関しても私共の指導に沿って対処していただければ、子犬に苦痛を与えるようなことはほとんどありません。
本当に、断耳が終わって麻酔が切れた時も、子犬は自分の耳が切られたことすら気づかないほど痛みを感じていないんです。
従って、もしそのような理由で断耳するかしないか迷っておられる方はご相談ください。
断耳はどこの獣医で?
断耳はどこの獣医でも出来ると思っておられる方もおられるようですが、実際に断耳が出来るのはほんの一部の獣医だけです。
中には、「私は動物愛護の立場から断耳は行いません!」 などと言う獣医もいますが、そんな獣医に限って断耳そのものが出来ない場合が多いです。
それは、獣医科の学校では断耳の実習がないからです 断耳は人間でいう美容整形の分野に入るので病気を予防したり治したりが本業の獣医科で習うことではないからです。
従って、断耳が出来る一部の獣医の中でも、本当に綺麗に、その後のケアの不安もないように断耳出来る獣医はほんのわずかです。
もし、技術もセンスもないのに断耳だけは一応出来るといった類の獣医にお願いしてしまった場合、仕上がった耳の形や長さが変だったり、ケアの途中で子犬に苦痛を与えたり、挙句の果ては耳が上手く立たなかったというようなことになりかねません。
断耳はどこの獣医で行っても良いというものではありません、長さや微妙なライン、細かな部分の縫合の仕方や処理によって上手く立ち耳になるかならないかも関係してきますし、立ち耳が完成した際の形にも大きく関係してきます。
当ケンネルの子犬の断耳は、断耳の技術とセンスならば日本一と認める獣医さんにお願いしていますので、ショードッグ並みのシャープで大変綺麗なラインをした耳の形に仕上がりますし、子犬に与える苦痛もほとんどありません。
断耳の時期は?
断耳の時期は通常生後60日から90日頃までに行うのが良いとされています。
それは、柔らかい耳の軟骨が成長とともに次第に固くなってくる時期がその頃であるため、生後60日から90日頃に断耳をし、そのままイヤーパッドにて耳を真っ直ぐに保ちながら軟骨を固まらせ、綺麗にまっすぐに伸びた立ち耳を完成させるためです。
当ケンネルでは、獣医さんの都合にもよりますが生後60日から90日頃までに断耳を行います。
通常子犬のお引渡しの時期が生後56日を過ぎた頃になりますので、断耳希望のお客様は断耳までの1週間から1ヶ月くらいの間は可愛い垂れ耳の時期をご家庭で一緒に過ごして頂き、断耳の日にちが決まりましたら当ケンネルに連れてきていただき、断耳が終わりましたらまたお引渡しをするといった形が一般的です。
遠方にお住まいの方は、断耳の時期まで当ケンネルでお預かりし、断耳が終わって初めてお引渡しをするといった形になります。
また、自身で獣医さんに直接出向いていただき断耳をするといった形をとることもできます。
事前に獣医さんには当ケンネルの方から連絡をしておきますので、長さや形の知識がなくとも大変綺麗にカットしていただけますので、どうぞご安心ください。
断耳後のケアが心配
断耳は当ケンネルのお勧めの獣医さんに行ってもらうから安心。でもその後のケアが上手くできるか心配、耳が上手く立たなかったらどうしよう?と思っておられる方も多いかと思います。
断耳から綺麗な立ち耳が完成するまでの時期には個体差がありますが、優秀な腕を持った獣医さんで断耳をしてもらい、正しくケアをすれば必ず耳は立ちます、立たない耳はありません。
当ケンネルでは、ケアに使う特製のイヤーパッドのサンプルをお渡ししていますし、写真付きのイヤーパッド装着マニュアルもご用意していますので、その指導に沿ってケアをしていただければ必ず綺麗な立ち耳が完成するはずです。
実際に、過去に断耳をされた多くのお客様のドーベルマンは皆綺麗な立ち耳にするのに成功しています。
マニュアル通りにイヤーパッドを装着したが、実際にこれで良いのか不安? という場合は装着後のお写真をお送りいただければ、それを見て私共の方で判断してアドバイスさせていただきます。
慌てず焦らず、ちゃんとマニュアル通りに行っているからいつかは綺麗な立ち耳になるだろう、そのくらいの気持ちで大丈夫です。
当ケンネルと一緒に頑張って綺麗な立ち耳を完成させましょう!